飄香 広尾店
2026年冬のフルコース「雪花」を堪能。
四川伝統を軸にしながら、文学・歴史・薬膳を織り込む“物語を食べる”ような構成でした。
幕開けの「雪花」は、雪花鶏淖を現代的に昇華。淡雪のように軽やかな口当たりに、天然乳酸発酵の蕪泡菜の酸、キャビアの塩味、ぼたん海老の甘みが重なり、静かな感動。
「文明」では韃靼そばに鰻、醪糟、椒麻ソース。発酵の甘やかさと痺れが奥行きを作ります。
「回望」は夫婦肺片の再構築。牛タンやハチノスの食感の妙にセロリの清涼感。
名物エッグタルトを鮑と黒トリュフで仕立てた「香飄」は香りの余韻が圧巻。
「李白」は活渡り蟹に茅台酒や紹興酒の芳醇さを重ね、詩情を感じる一皿。
毛蟹とフカヒレの「双韵」、西太后を冠した「慈禧」の賽螃蟹、伝統の「肝油海参」と続き、濃厚さの中に清らかな清湯が光ります。
「貴妃」のかすみ鴨はオレンジワインと発酵唐辛子が艶やか。
締めの薬膳デザートから芙蓉、そして中国茶まで、冬の滋養を感じる流れ。
辛さだけではない、香り・発酵・滋味を極めた四川の真髄。
唯一無二のコース体験でした。★★★★★
Google口コミ
広尾にある四川料理店『飄香』。
飄香には15年以上通っててもう何度食べたか覚えてないけど、料理が常に進化してるから飽きることなく、福岡に移住してからも通ってる特別なお店です。
元々は伝統四川料理の再現をコンセプトにしてて、シェフの井桁さんは成都の由緒あるお店の継承者の資格を持っている方。
広尾に本店を移してからはこの伝統四川料理の手法をベースにしつつ、よりクリエイティブな方向にシフトしてて、伝統四川料理というよりイノベーティブ四川といった方がいいかもしれません。
料理自体は繊細かつ複雑で、ミシュランの星を取ってるのも納得の作り込みを感じる料理ばかり。それでいて味がぼやけず、厳選されたレアな食材も含めて一つ一つの素材の輪郭が残ったシャープな味わいがするのはさすがの職人技とでも言いましょうか。
今回は数ヶ月ぶりとややスパンが空いてしまったのですが、すると全品前回と入れ替わっており、この発想力に脱帽であります。
一方でかつてのお店で出していた味が一部復活していたりもして、常連も楽しめるメニュー構成にもなっています。
麻布十番に本店があった時に出していたデザートのふわふわ苺大福が大好きだったのですが、それが今回のコースに復活してたのがとても嬉しかったです。
ああ美味しかった。何度来ても良い。
Google口コミ
いつも利用させて頂いております。毎回伺うたびに想像を超える料理を提供してくださるお店です。いわゆる”四川=辛い“ではなく、繊細で芸術的なコース料理を、素晴らしいサービスと共に出してくださる最高のお店です。
Google口コミ